今日はステパノの最高法院での弁明を見てきたシリーズの最終回です。前回と前々回は、約束の地とモーセの律法に対するユダヤ人の誤解をステパノが指摘した箇所から学びました。今日はステパノの弁明の最後の部分から、ユダヤ人が神殿に対してどのような誤解をしていたのかについて学びたいと思います。
もっと読む神様が律法を与えた理由
箇所:使徒の働き7:18-43今日はステパノの説教の二番目の部分を学びたいと思います。来週はこの長い説教の最後の部分を見ます。今日は使徒の働き7:18-43 前回の説教の中で、ステパノの時代のユダヤ人たちがアイデンティティの土台としていた三つのことについてお話ししました。それは、約束の地、モーセの律法、そしてエルサレムにあった神殿、の三つです。その三つは神様がくださった賜物でしたが、当時のユダヤ人にとってそれが神様ご自身よりも大事なことになってしまって、彼らはその3つの賜物を偶像のように扱っていた、という話しでした。前回の説教では、ステパノがユダヤ人の約束の地に対する執着の間違いを指摘したところを学びました。今日は、ステパノがユダヤ人がモーセの律法をねじ曲げていることを批判した箇所から学んでいきたいと思います。
もっと読む神の約束より素晴らしいもの
箇所:使徒の働き7:1-18今日から三回に分けて、ステパノが最高法院で行った答弁を読んでいきたいと思います。 ステパノが最高法院に引いて行かれた理由は、彼が福音を伝えて、イエス様は神様が送ってくださった救い主だと教えていたからでした。申し開きをするように要求されたステパノは、使徒の働きの中でも非常に長い説教を語りました。ステパノはこの説教を通して、ユダヤ人の信仰と聖書について、深い理解を示しています。彼は自分を弁護しただけではなく、自分の告発者であるユダヤ人の指導者たちが神のひとり子であるイエス様を殺したのだから、自分ではなく彼らこそが神様の名誉を汚す罪を犯したのだ、ということを証言しました。その結果、怒ったユダヤ人の指導者たちはステパノに手をかけ、彼は最初の殉教者になってしまいました。
もっと読む教会の中で、教会を通して、教会の外で神様の栄光を表す
箇所:使徒の働き6:7-14ここまで使徒の働きから学んできた中で、神様がご自分の教会を建て上げるためにたくさんの大きなみわざを行われたことを見てきました。神様は1章では御霊を送ってくださり、2章では一日に33000人を救われ、3章では足の不自由な人を治し、4章と5章では使徒たちをユダヤ人の指導者たちから二度にわたって救い出されました。神様はご自分の教会を外部の脅威からも、また内部の分裂からも守っておられました。エルサレムの教会の勢いは誰にも止められないように見えました。
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